ベッドに思い切り組み敷かれパニックになった私は
深夜であることや下の階に姑がいることも忘れて
大暴れをしながら大きな声で「嫌だ」「やめて」と叫んだ。
力の差はあったものの全力を振り絞って抵抗を続けると
押さえつけようと頑張っていた旦那の力が急に抜けて
気づけばお互いに体を起こしてにらみ合っていた。
しばらくの沈黙のあと
「お前、馬鹿じゃねぇの」
「調子に乗るなよ」
吐き捨てるように言うと
力いっぱいにベッドを殴り、旦那は部屋から出て行った。
『これまで何年も夫婦生活もなかったのにどうして今さら?』
『調子に乗るなって何?』
『明日どんな顔で会えば良いんだろう』
旦那が出て行ってしばらくすると、震えと一緒にドッと頭の中に様々な感情が押し寄せた。
コメント